大リーグは５日、アリゾナ、フロリダ両州でオープン戦があり、マリナーズのイチローはパドレス戦でオープン戦初の適時打となる三塁打を放った。ブ レーブスの斎藤はナショナルズ戦に３番手として移籍後初登板し、１回で３安打２失点したが、味方が逆転し勝ち投手となった。

３６歳の脚力は衰えを知らない。イチローのオープン戦初適時打は、足を生かした三塁打だ。

３回無死一塁、外角球を逆らわずに左翼線へはじき返した。ライナー性の打球に飛びついた左翼手が後ろへそらしたのを見て、一気に加速。余裕のタイミング で三塁に到達した。イチローはベンチ前で待機していた親友の４番グリフィーとアイコンタクトしながら、「見たか」と言わんばかりにアピールした。

「彼には絶対に（三塁打は）無理だから。そこだけだよね。僕のスピードを見せつけておかないとね」とちゃめっ気たっぷりに振り返った。

キャンプ初日の時点では、「７、８割の力でやる」と話していたが、既に動きは軽快そのものだ。３打席目が終わった直後、ワカマツ監督から「もう一打席行 くか」と問われると、迷わず「イエス」。

いつ開幕しても、全力でプレーできそうなほどイチローの仕上がりは早い。
（朝日新聞）